第2回電王戦第2局 【ponanza vs 佐藤慎一四段】の棋譜と感想

本日、第2回電王戦第2局 【ponanza vs 佐藤慎一四段】が行われました。

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141手で先手:ponanzaの勝ち。

第2回電王戦第2局で初めて将棋ソフトが現役のプロ棋士(女流棋士除く)に勝ったという歴史的な一戦となりました。終局後、ニコ生聞き手の山口恵梨子女流初段が泣いていたように、「いつかはコンピュータがプロ棋士を越えるだろう」と思っていたのですが、実際に歴史的な瞬間を目の当たりにしたら私も切ない気持ちになりました。

序盤・中盤は、佐藤慎一四段が上手く差し回していて勝ち筋もあったと思いますし、佐藤四段に悪手らしい指し手もありませんでした。ただ、佐藤四段の緩手を見逃さずに咎めていったponanzaが一枚上手という印象。私のような素人では緩手かどうかも判断できないほど、細かいところですが結果的に勝ち切ったponanzaが強かったという事でしょう。

14手目△3一角と指せた時には飛車先が切れるのは後手の権利確定となり、序盤は後手が上手い指し回しだったと思います。42手目△7四歩、飛車のコビンを開けて先に持ち駒の角を打たせるという狙いだったのでしょうけど少し怖い指し手でしたね。

54手目△3九角、ニコ生解説の野月浩貴七段が無理っぽいと言っていた指し手でしたが、8三のキズを消しながら馬を作り、その後の指し手も上手く、76手目△6四銀と先手の攻め駒を抑え込んだ局面では明らかに後手有利でした。

86手目△4四角、これは終局後の解説で野月七段が「△3七馬のほうが良かったかも」という疑問手、また90手目△8二飛の局面でも△5二飛のほうが攻め筋があったという見解。そこからは佐藤慎一四段に攻めの手番が回って来ないほど、ponanzaの終盤力の強さが際立った一局だったと思います。

佐藤慎一四段としては電王戦で負けてしまった、そして現役のプロ棋士が初めてコンピュータに負けたというショックは計り知れないほどだと思いますが、「いつかはプロ棋士を越えるコンピュータが現れるだろう」と将棋ファンなら誰でも思っていた事で、それがたまたま佐藤四段だったというだけ。今日の一局は大熱戦で感動する内容でしたし、誰に恥じる事無く、佐藤四段には胸を張って頂きたいと思っております。

電王戦第1局の習甦を開発した竹内さんもそうですが、第2局のponanzaを開発した山本さんもプロ棋士を敬う姿勢が記者会見で感じられ、個人的にはお互いに敵対するような存在ではなく、プロ棋士とコンピュータが共存するような歴史の始まりを感じました。まだ第2回電王戦はあと3局ありますが、今日のような素晴らしい対局が見られるのなら結果よりも内容に注目したいと思います。

最後に、佐藤慎一四段は私たち将棋ファンに感動を与えてくれたので本当に恥じる必要はなく、これからの活躍に期待しています!素晴らしい一局をありがとうございました!

第3局は4月6日(土)に行われる【船江恒平五段 vs ツツカナ】です。
私が応援しているのはもちろんプロ棋士ですが、船江五段には勝敗よりも今日の佐藤四段のように素晴らしい一局を見せて頂ければと思っています。

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