第2回電王戦第3局 【船江恒平五段 vs ツツカナ】の棋譜と感想

本日、第2回電王戦第3局 【船江恒平五段 vs ツツカナ】が行われました。

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184手で後手:ツツカナの勝ち。

一局の感想は船江五段が慎重に、そして的確に指し進めたにも関わらず、中盤から終盤にかけては船江五段を上回るツツカナの強い指し手が目立ちました。特に終盤のツツカナの読みは凄かったですね。

序盤4手目△7四歩、△8四歩と見間違ったか聞き間違ったかと思いましたが、関西のほうではそういう戦型・戦法があるようでツツカナの作戦だったようです。34手目△7六歩~42手目△6六角の打ち込みも無理攻めのようで序盤は先手有利だったと思います。

74手目△5五香は、解説の鈴木大介八段、聞き手の藤田綾女流初段も「今局の名手」のように仰っていましたが、私の激指では△5五香が最善手だったのでプロ棋士では思いつかない、ソフトならではの指し手でしょうか。

94手目△6六銀、これは謎の一手ですが▲同竜と銀を取った時、98手目▲6八竜と金を取った時には明らかに先手優勢だったと思いますが、解説の鈴木八段が仰っていたように107手目▲7二竜と入った手がどうだったかという見解のようです。代えて次に桂跳ねを見せた▲1六歩や▲3六歩なら先手優勢を維持できたのではないかという事らしいです。

終盤は詰将棋に定評がある船江五段が読み負けたわけで、とても私程度では解説できるような簡単な終盤ではなく、ツツカナの終盤力の強さだけが印象に残っています。

私個人のツツカナの印象は、4手目△7四歩のような定跡外の一手、42手目△6六角のような無理攻め、そして飛車先の歩を交換されても構わないという、将棋の教科書みたいな棋書には書かれていないような序盤でもプロ棋士に勝ってしまったのは衝撃的でした。そして、記者会見で船江五段も仰っていたように終盤の粘り強さはソフト全般的にありますね。

船江五段は序盤を1時間、中盤を2時間、終盤を1時間の持ち時間を使う予定だったらしいのですが、電王戦の持ち時間が少なくてツツカナ開発者の一丸さんも終局後に「納得できない」、第4局の塚田泰明九段も「持ち時間が短い」と仰られたように、第3回電王戦は持ち時間を増やしてほしいと個人的には思っています。

第4局は4月13日【Puella α vs 塚田泰明九段】。成績をプロ棋士がタイに戻すのか、コンピュータ側の将棋ソフトが勝ち越しを決めるのか見逃せない一局になりそうです。

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