第2回電王戦第4局 【Puella α vs 塚田泰明九段】の棋譜と感想

本日、第2回電王戦第4局 【Puella α vs 塚田泰明九段】が行われました。

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230手で持将棋24点法により引き分けとなりました。

これで第2回電王戦はプロ棋士側の勝ち越しは無くなり、第5局【三浦弘行八段 vs GPS将棋】でプロ棋士が勝っても団体戦としては引き分けとなります。

一局を振り返ると旧ボンクラーズこと「Puella α」の強さと塚田九段の粘り強さが目立った将棋でした。将棋自体は「Puella α」のほうが強かったと思いますが、入玉から持将棋引き分けまで持ち込んだ塚田九段の根性は凄いものがありました。

中盤、「プロ棋士なのに入玉なんて情けない」、「これ以上続けると恥の上塗り」なんて思われた将棋ファンもいたかもしれませんが、なんとしても第5局に団体戦としての引き分けの
可能性を残したいという塚田九段の強い気持ちが伝わってくるような素晴らしい一局だったと私は思います。

75手目▲4一金、この手を許したのも意外でしたが、76手目△1三玉と入玉を見せた一手で「入玉を目指す方針か」と気付きました。塚田九段の構想としては、序盤は矢倉で普通に指して、そのまま勝てそうならそのまま押し切る、もし形勢が先手の「Puella α」に傾くようなら入玉も視野に入れてという狙いだったのかもしれませんね。

83手目▲5三香成、後手の角が詰んでしまっているこの局面では、「もし持将棋になっても点数が足りない…」と落胆してしまいましたが、それでも塚田九段は入玉の手を指し進めます。

125手目▲7七玉、7九の飛車は詰んでるとしても大駒3枚を持たれたまま先手も入玉すると完全に点数が足りないので正直諦めかけた一手でした。以下、後手の塚田九段が持将棋24点法の「24点」を取りに行く、先手の「Puella α」はそれを阻止するという展開で結果的に後手の塚田九段が24点に達して引き分けとなりました。

本日行われた第4局によって、第2回電王戦ではプロ棋士側の勝ち越しは無くなり、コンピュータ側の負け越しも無くなりました。

今回の電王戦は団体戦といえど、「1番強いのはGPS将棋だからGPS将棋に勝てれば良い」とか「コンピュータに負けてもトッププロは参加してないから」というプロ棋士側の様々な意見もあり、コンピュータ側にとっても納得できない部分があるのではないかと思います。

第4局まで毎局、様々なドラマや感動があり素晴らしい対局だったのは確かですが、もし第3回電王戦が開催されるのなら、もう順位戦A級棋士やタイトルホルダーが出場する事に意味があり意義がある、一将棋ファンとしてもそれを期待してしまいます。

3月20日(土)に行われる第2回電王戦第5局【三浦弘行八段 vs GPS将棋】には、A級棋士の三浦八段と第22回世界コンピュータ将棋選手権優勝したGPS将棋の対局なので、本当の意味で【コンピュータ vs プロ棋士】の実力差を計れる一局になるでしょう。

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