第24期女流王位戦五番勝負第4局 【甲斐智美女流四段 vs 里見香奈女流王位】の棋譜と感想

徳島県徳島市「ホテルクレメント徳島」にて、第24期女流王位戦五番勝負第4局【甲斐智美女流四段 vs 里見香奈女流王位】が行われました。

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197手で先手の甲斐智美女流四段が勝ちました。

戦型は相振り飛車。居飛車党なのであまり相振り飛車の定跡には詳しくないのですが、8手目△2二飛の局面で既に前例は4局だけらしく、力戦形の激しい将棋になりました。

42手目△7八歩が手筋の垂らし。41手目の局面で次の一手問題として出題されるなら難しくない手だと思いますが、30手目△4四角や36手目からの△2六歩、▲同歩、△同飛、▲2七歩、△2五飛で▲7五銀を遅らせて△7八歩を間に合わせるあたりは勉強になります。局後の感想戦でも甲斐女流四段は31手目▲7七歩と打たされたり、△7八歩の隙が出来て苦しいと感じていたようです。序盤は後手の里見女流五冠が有利に指し進めていた印象。

60手目△9九との局面、先手は馬が作れたとはいえ後手の桂香得は大きく、後手有利な中盤戦に見えましたが、71手目▲2三金が好手だったようで形勢がわからなくなったようです。すぐに飛車が取れるわけではないので▲2三金は指し難いと思いますが、結果的に▲2三金と打った金の働きで形勢が先手に傾いたと思います。

局後の感想戦で里見女流五冠は84手目△9八飛の局面では自信があったと仰っているように、飛車を下ろした局面では後手有利に見えました。ただ、その後の▲7四歩、▲8二歩、▲8一歩成で後手の陣形を乱してからの▲3一角。そして、92手目△6二玉。△6二玉が敗着とは言えないかもしれませんが、△6二玉に代えて△6七成香なら後手勝勢だったと局後の感想戦で結論が出たようです。

終盤戦は間違えたら後手勝ちという局面が何度も出現しますが、甲斐女流四段の正確な応手で先手の勝ちとなりました。一局を振り返ると、序盤は後手にリードを許しながらも一瞬の隙を見逃さず形勢を戻した甲斐女流四段。終盤で形勢が悪くても間違ったら許さないという厳しい迫り方の里見女流五冠。そんな両対局者の粘り強さが印象的です。

これで五番勝負は2勝2敗のタイとなりました。
最終局は6月17日(月)に東京の将棋会館で行われます。

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