第24期女流王位戦五番勝負第5局 【里見香奈女流王位 vs 甲斐智美女流四段】の棋譜と感想

東京将棋会館にて、第24期女流王位戦五番勝負第5局【里見香奈女流王位 vs 甲斐智美女流四段】が行われました。第4局まで先手番のほうが勝っているだけに最終局の振り駒にも注目していました。振り駒の結果、里見香奈女流王位の先手。

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118手で後手の甲斐智美女流四段が勝ち、女流王位を獲得。
里見女流四冠は、これまでのタイトル戦に関しては奪取や防衛ばかりでしたが、初の失冠となりました。

序盤は第1局と同じく、後手のゴキゲン中飛車に対して、先手は丸山ワクチン佐藤新手で対抗。16手目△3三銀としたところで第1局と手順は違いますが、31手目▲1六歩の局面までは第1局と合流。第1局で負けているだけに手を変えるのは当然後手という事で、32手目△5五銀。

34手目△8四角、感想戦で甲斐女流王位は「△8四角は第1局でも考えていたのですが、見送ってしまって。同じ局面になれば指してみようと思っていました。」と仰っているいるように鋭い一着だったと思います。次の△6六銀は▲6七金で受かりますが、▲6七金とすると△5三金から△4四金の角取りが受かりません。

第1局で「一手前の△3三桂がちょっと早い気がして、咎めたくなりました。」といって指した27手目▲6七角の新手を逆に咎める形になったようです。44手目△6二角、局後の感想戦で代えて△9六歩もあったようでどちらも後手指しやすくなるようです。本譜△6二角も△2四歩から飛車先を逆襲する狙いがあります。

60手目△4五銀が飛車・角両取り。里見女流四冠ですから、うっかりとかではなく成算あってだと思いますが、実際に飛車銀交換は大きく、このあたりから後手に形勢が傾き、後手がリードを保ったまま終局という印象です。

今シリーズを振り返ってみると、激しい将棋が多く観ていて非常に面白かったです。初めてタイトル戦で敗れてしまった里見女流四冠ですが、今回の失冠を乗り越えて、また将棋ファンを楽しませてくれるような将棋を期待しています。

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