第84期棋聖戦五番勝負第2局 【渡辺明竜王 vs 羽生善治棋聖】の棋譜と感想

愛知県豊田市「ホテルフォレスタ」にて、第84期棋聖戦五番勝負第2局【渡辺明竜王 vs 羽生善治棋聖】が行われました。

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86手で羽生善治棋聖の勝ち。

横歩取り模様で始まった序盤から16手目△8八角成には序盤早々驚きましたね。最近では△3三角が主流ですが、△8八角成は本局のように相横歩取り、定跡では先手良しとされている△4五角戦法や△3八歩戦法などが有名。ニコ生解説の塚田泰明九段も「タイトル戦で久々に見た」と仰っていたように、羽生三冠が後手番で相横歩取りを選んだのは24年ぶりらしいです。

33手目▲9六歩、先手としては△9四歩と受けてくれれば▲9五歩、△同歩、▲9三歩から手が作っていけそうですが当然△9四歩とはならずに37手目▲9五歩。局後の感想で渡辺竜王は「端の位を取らずにすぐ▲7六銀が勝ったか。本譜は9筋の2手が生きなかった。」と仰っています。

39手目▲7六銀、41手目▲6五銀、45手目▲7四銀と積極的な銀が印象的ですが、45手目▲7四銀は△7三桂に対して▲5六銀では△5四角を警戒していたと局後の感想で語っています。

47手目▲5六角、7四の銀取りを受けながら次に▲8三銀成や▲8三銀不成を狙った一着で、8三を受けるなら△9二角しかありませんが、△9二角には▲9四歩とされて37手目▲9五歩が生きる形になりますし、一時的にしか受かってないので8三を受ける手は無い局面。この局面では先手の渡辺竜王有利という印象でした。

51手目▲8三銀不成に対して52手目△5五角。7二金と8四銀の両取りですが、飛車の横利きで8四銀に紐を付けながら次の△7七歩成を狙った△5五角。ただ、局後の感想では△5五角では△8八歩も有力だったようです。

64手目△8六桂、後手に一歩あれば△7七歩で済むところですが歩切れなので△8六桂。ここで桂馬を使うのかと思ってましたが、ゆっくりだけど着実なと金の攻めや飛車打ちから7二銀を抜く筋などがあって、この△8六桂は指されてみると難しかったようです。竜王は△8六桂に対して▲7九歩。このあたりから後手の羽生三冠ペースになったと思います。

以下、難しい終盤戦でしたが86手目△4四桂をみて渡辺竜王の投了となりました。一局を振り返ると、やはり24年ぶりという相横歩取りを選択して勝った羽生三冠の強さが目立ちましたね。もちろん研究してきたというのはあるでしょうけど、何でも指しこなす羽生三冠には憧れますね。

これで羽生三冠の2連勝となりました。第3局は7月6日(土)、静岡県沼津市「沼津倶楽部」で行われます。

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