第71期名人戦七番勝負第4局初日 【森内俊之名人 vs 羽生善治三冠】の棋譜と感想

今日から大分県速見郡日出町「的山荘」にて、第71期名人戦七番勝負第4局【森内俊之名人 vs 羽生善治三冠】が始まりました。森内名人の2勝1敗で迎えた第4局、森内名人が防衛に王手をかけるのか羽生三冠が勝って対戦成績を2勝2敗のタイに戻すのか注目度が高い一戦です。

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35手目▲3五歩を指したところで36手目を羽生三冠が封じました。

森内名人の初手は▲2六歩、初手だけ見ると後手の2手目次第で相掛かりや横歩取り、角換わり、後手振り飛車の対抗形が予想される初手。名人戦第2局を相掛かりで勝っている森内名人としては相掛かりを望んでいたのかもしれませんが羽生三冠の2手目は△3四歩。第1局、第2局が相掛かりでどちらも森内名人が勝っているので、何気ない初手と2手目に見えても両者には水面下の駆け引きがあったように思います。

3手目▲2五歩、私程度だとそれほど驚かない手ですが、ニコ生解説の森下卓九段や検討室では驚いた一手みたいです。私は森内名人が横歩取りを避けたぐらいの印象でしたが、プロ的には後の▲2五桂などの含みがなくなり形を決めすぎて先手が損する一手のようです。

6手目△2二銀で後手振り飛車の可能性も低くなり、7手目▲6六歩で矢倉模様のじっくりした相居飛車を目指します。16手目△4二角、△5一角からの3手角も考えられるところですが、後の△7五歩のように攻め重視の引き角。

32手目△7五歩、相矢倉では3筋や7筋の歩を交換できると指しやすくなりますが、先に先手から▲3五歩と仕掛けると思っていたところで△7五歩。6七金、6九金が浮いている一瞬のタイミングで後手から仕掛けましたね。ただ、後手も攻めの態勢が整ってないので一歩交換という意味合いが強いです。

35手目▲3五歩、▲7八金と離れ駒をなくして矢倉を完成させたいところですが、やはり後手だけ7筋の歩が切れたのは許せなかったという事でしょうか。羽生三冠は▲3五歩に2時間半ぐらいの大長考。結果的に次の手が封じ手となりましたが、△同歩、▲同角と進むと角の手数で先手の一手得になります。とはいえ、次の手は△3五同歩以外は考えられないので封じ手予想は△3五同歩にします。

先手番の勝率が特に高い羽生森内戦ですが、本局に関しては序盤から前例が少ない力戦形となって、1局でも多く名人戦を見たい将棋ファンにとっては明日の捻り合いが楽しみな一戦となりました。現状では羽生三冠の手損に変わりありませんが、2勝2敗で第5局を迎えられれば一将棋ファンとして嬉しい限りです。

明日は福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」にて第24期女流王位戦五番勝負第3局も行われます。大盤解説会に参加するつもりでしたが仕事が休めず行けなくなりました…。明日は仕事の合間に名人戦と女流王位戦をネットで観戦したいと思います。

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