第63回NHK杯1回戦第5局 【中田宏樹八段 vs 佐々木勇気四段】の棋譜と感想

第63回NHK杯1回戦第5局【中田宏樹八段 vs 佐々木勇気四段】が行われました。

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105手で先手:中田宏樹八段の勝ち。

23手目▲1六歩、最近の相矢倉では▲6七金右や▲3七銀とする▲3七銀戦法が流行りですが雀刺しになりました。解説の石田和雄九段も仰っていたように若手の佐々木四段を相手に一昔前の戦法をという中田八段の作戦だったようですね。

私もあまり知らない戦法で34~39手目あたりの仕掛けが成立するのか分からなかったのですが、どうやら定跡らしいです。44手目△1三歩、香損でも飛車の打ち込みが厳しそうにも見えて△1一香もあったと思いますが、すぐに駒損を回復できるわけではないので△1三歩だったのでしょう。

46手目△5三銀、次の▲7四歩で角が詰んでしまうので仕方ない一手ですが、それでも▲7四歩からの角出が厳しかったですね。その前の▲2五歩、△3三銀の味付けも気付き難い手で▲4六角に△4五歩とさせない上手い手でした。

73手目▲9五銀、77手目▲7四金は辛い手というか飛車を目標に着実にリードを広げにいった手堅い手。85手目▲6七同金とした局面の駒割りは先手の飛車得ですから先手優勢、間違わなければそのまま先手勝ちという形勢判断。

先手は▲9六歩、▲1五歩、▲7二飛などの楽しみが多く、後手の佐々木四段としては攻め続けなければいけない局面。ただ、91手目▲9八飛、95手目▲5八玉、そして▲7二飛が決め手となりました。

一局を振り返ると、若手の佐々木四段に対して古い戦法を採用した中田八段の作戦勝ちという印象。あと解説の石田和雄九段は佐々木四段の師匠という事もあり、佐々木四段の指し手に厳しい石田九段も印象的。

来週の対戦カードは【中川大輔八段 vs 松尾歩七段】です。

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