第63回NHK杯1回戦第10局 【北浜健介八段 vs 木村一基八段】の棋譜と感想

第63回NHK杯1回戦第10局【北浜健介八段 vs 木村一基八段】が行われました。

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150手で後手の木村一基八段が勝ちました。

相掛かり腰掛け銀から先手の北浜八段が攻め切れるか、後手の木村八段が受け切れるかという両対局者の棋風に合った将棋でしたね。解説の屋敷九段も仰っていましたが、北浜八段の無理攻めというか細い攻めをつなげるのが上手いという印象。

銀交換が行われた後、すぐに3筋、1筋の歩を突き捨てて43手目▲1三歩から手を作っていくあたりは勉強になる手筋。受けに定評がある木村八段を相手に細い攻めがつながるのかと思ってましたが、59手目▲1一角まで進むと部分的に受からない形なので先手の攻めが成功したという印象。

本局は先手の北浜八段が詰みを逃してますが、87手目▲4五桂が詰めろ、88手目△4七角の局面では▲3三桂成から後手玉に詰みがあったようです。持ち時間もなく、詰まし損ねたら逆に先手玉が詰むという局面なので89手目▲4八金打の気持ちもわかりますが、北浜八段としては残念な一着でした。

このあたりから木村八段は入玉含みに指しますが、111手目▲1七銀、115手目▲4七金など、いつ投了してもおかしくない状況でも粘り強い木村八段の指し回しが印象的で、特に136手目△1六歩や、142手目△4七銀打など、一旦自玉を安全にしてから攻めるという木村八段の受けの棋風が目立ちましたね。

一局を振り返ると、単純な足し算の攻めや足し算の受けというのはプロの将棋では珍しいと思いますが、先手の北浜八段が攻めの棋風、後手の木村八段が受けの棋風という事で面白い将棋でした。皮肉にも攻め将棋の北浜八段が89手目▲4八金打と受けに回ってしまった事で流れが変わった将棋でもあります。

来週の対戦カードは【中田功七段 vs 阿久津主税七段】です。

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