第63回NHK杯1回戦第11局 【中田功七段 vs 阿久津主税七段】の棋譜と感想

第63回NHK杯1回戦第11局【中田功七段 vs 阿久津主税七段】が行われました。

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120手で後手の阿久津主税七段が勝ちました。

対局前のインタビューで中田七段は「先手でも後手でも三間飛車で。」と仰っていたので、先手三間飛車と後手居飛車の対抗形、もしくは相振り飛車を予想していましたが、6手目△3二飛と後手三間飛車、先手居飛車の対抗形になるとは序盤から目が離せない面白い将棋になりましたね。

駒組みでも後手の穴熊に対して先手は7九玉型の美濃囲い、42手目△3六歩と後手から仕掛けた局面では玉形の堅さに違いがあり、序盤は後手の阿久津七段がリードしたという印象。△3六歩に対して43手目▲同飛は驚きました。△7二金寄とされる前に飛車を下ろして9筋からという事ですが、穴熊相手に▲同飛とは指し難いところ。

ただ、57手目▲9三桂成からの端攻めは迫力があって、正直そのまま押し切って先手勝ちだろうと思ってました。68手目△8六香、70手目△9八歩、72手目△9六桂、そして74手目△9九角など、勝負手を連発した阿久津七段の様子からも後手苦しい局面だったと思います。

感想戦で解説の浦野真彦八段は77手目▲同銀に代えて▲5九桂だったら先手勝勢だったのように仰っていました。確かに▲5九桂だったら後手の攻めは完全に切れているので、▲9三歩成がゆっくり間に合った展開になっていたでしょう。

以下、難しい終盤戦でしたが、120手目△4九龍をみて先手の中田功七段が投了。一局を振り返ってみると、序盤は阿久津七段にリードを許しつつも中盤の端攻めが上手く決まって先手の勝ち筋もありました。ただ、阿久津七段の勝負手連発から中田七段のミスを誘った勝負術みたいなものが勝った将棋だったと思います。

来週の対戦カードは【井上慶太九段 vs 金井恒太五段】です。

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