第62期王将戦七番勝負第3局1日目 【佐藤康光王将 vs 渡辺明竜王】

今日から岩手県の大船渡市民文化会館で第62期王将戦七番勝負第3局が始まりましたね。ここまでは渡辺竜王の2勝0敗で第3局に勝つと王将のタイトル獲得へ王手がかかり、逆に佐藤王将としては第3局から巻き返したいという大事な対局です。

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戦型は横歩取り、初日は43手まで進み渡辺竜王の封じ手となりました。

まず意外だったのは2手目△3四歩。これまで渡辺竜王が後手番の時は2手目△8四歩が非常に多く、「お好きな戦型でどうぞ」という相手の得意戦法を居飛車で受けて立つ印象がありましたが、最近の渡辺竜王は2手目△3四歩から横歩取りに誘導する事が多いです。

今月だけでも、渡辺竜王が後手番2手目に△3四歩を指して横歩取りに誘導した対局が2局ありました。

当然、渡辺竜王は居飛車党なので、相掛かり、横歩取り、角換わり、急戦矢倉、相矢倉など基本的な居飛車の戦型だけでなく、対振り飛車との対抗型にも非常に強いわけですが、最近の竜王は2手目△3四歩で「もし良かったら横歩取りでお願いします」的な、弱気にも見えますが、「横歩取りになったら絶対に負けない!」という強い意思表示にも思えます。

振り飛車も指しこなす佐藤王将ですが、基本的には居飛車党という事もあって、「よかろう!横歩で勝負だ!」とばかりに、3手目▲2六歩を指して横歩取りになりました。

序盤は定跡通りに進んでいきますが、28手目△9四歩が難しい一手で端攻めや△9三桂など端桂の活用が考えられ、28手目を見た佐藤王将は約1時間半の長考の末、29手目▲3七銀を指します。一瞬の隙が命取りになる横歩取りだからこそ、あまり見慣れない28手目9四歩に対して長考したのでしょう。

37手目▲5六角、これも横歩取りでは結構多い角打ちですが、△2四銀と指した事でより厳しい角打ちになった気がします。ただ、ここからも難しくて38手目△2五銀、39手目▲2六歩で先手の飛車は攻めに使うのが難しくなります。しかし、それで先手が悪いというわけではなく形勢は微妙なバランスを保っています。

封じ手の直前、43手目▲2五歩まで難しい局面が続きますが後手渡辺竜王の44手目封じ手予想も非常に難しい局面。

△7四角と角交換で妥協しても、▲同角、△同歩、▲2四歩、△1四銀、▲5六角、△2二歩では後手が面白くない展開でしょうし、後手から良くなる指し手が見当たらないので、やはりニコ生解説の広瀬七段の第一候補、△1四歩が手待ちの意味もあって大本命かなと思います。

ここまで、ほぼ互角の形勢で進んでいて、そろそろ形勢が傾きだすだろう局面なので、明日は封じ手から目が離せませんね。

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